SY邸(T期) 2001年2月 東京都
共同住宅/改修
無知の知」

 このプロジェクトは、これから共に生活をすることになった若い夫婦の為の住宅である。社会的に大人と認められた二人は、自分たちに何かが足りない事に気付いている。しかし、そのことに対して無関心を装い続け、時間の経過だけを楽しんでいるかのようである。そのような二人に「生きて住む」ということを伝えたく、この建築を提案する。住むという事が、当たり前となったこの社会であるが、住むということに無関心である事が、生きるという喜びを曖昧にさせている。
 外壁から住居エリアを縦断する厚い左官壁が全ての機能を統括し、そこに大胆に突き付けられた竹製ルーバー、木製格子等の機能は左官壁に身を委ねながら、生き続けるのである。その生きざまは、大胆でもありながら繊細でもあり人の生き方の象徴となることであろう。


  


  


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