浅野邸 2004年11月 東京都
店舗個人邸/
新築
「母胎と衣服の調和」

 この住宅は、衣服というメディアの拡張と母胎空間を的確に表現する建築である。但し、「衣服」ほど瞬間的ではなく、「母胎」ほど独占的ではない。それは両者が尊重し合い調和する事により、美しく純粋な住宅建築に変容するのである。
 建築全体を包み込むように作られた屋根は、母という優しさの象徴であり、誰にでも優しさを与える事を拒まない浅野家のシンボルとなるであろう。それは内部空間にも現れ、そこに住む家族に安堵感をもたらす。
 そのような家族への新たなメッセージとして、衣服の拡張という意味を付加する。母体空間に付随する衣服的表現は、住宅建築らしい繊細さを保持し、「光のステージ」や「風の階段」等を表現している。しかし、これらのディテール表現に関しては、人に教わった事ではなく、旧家からの時間軸を超えたメッセージなのである。未来を想定した時間的表現だけでなく、過去から未来へのベクトルを現時点で判断し表現することで、真の住宅建築が誕生するのである。



正面


     
    東から                               西から

  
キッチン                            居間


     
洋室                            階段

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