春日部共栄中学高等学校中学棟 2005年3月 埼玉県
学校/新築
大地と空の交点(The intersection of the sky and the ground)」

          

 建築は「母なる大地」と「憧れの空」との間(はざま)に存在する。
 この建築は、両者を尊重する空間を創る事を念頭におき、この両者の交点(Intersection)を認識させ、自然の偉大さを伝える象徴となる。
近代の社会は自然を軽視し、次々に樹木を伐採し、オゾン層を破壊する等、自然破壊を黙認している。地球の温暖化等の異常気象は、大地と空の怒りであり、人はそれを容易に抑えられるほどの力を持していない。
 光、空気、水、植物、生物という自然と共存する校舎、自然の中の教室、自然に囲まれた授業、そこから世界へ羽ばたく子供達が育って欲しい。
 教育の場としてのこのプロジェクトは、教育のIT対応が奨励される中、人類にとって最も重要な「自然と共に生きる」ということを忘れつつある子供たちへメッセージを贈る。教育者の犯罪、命の尊さを知らない子供、何が学校建築に足りなかったかを理解してもらいたい。子供達には、「互いに憎み合い、相手を傷付ける場を提供するのではなく、憎むという感情すら知らずに、純粋に勉学に励む生活の場を提供したい」という願いを込め、この建築の各部にそれらの意味を与えることにより、そこから何かを感じて欲しい。
 自然と共に学んだ子供達が世界へ羽ばたいて欲しい。大きく羽ばたいた屋根が、その見本となり示してくれる。大地から突き出した壁は強さの象徴となり、それを抑えそこに蓄えられた力によって羽ばたこうとしている屋根に時間軸を超えた潜在能力を認識させる。




* 生徒さんも参加してくださいました。
     
                              現場見学会(2004/10/22)

     
                             石貼の手伝い(2005/02/22)





  


           


  


  


          
                                          撮影 大橋富夫


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