第3日目 4月16日(木)



午前6時
 三毛猫の鳴き声が目覚ましとなる。

            

   
午前6時半
 風呂に入り、昨晩の後悔と共にニヤリとする。



午前7時半
 散歩をしながら途中でおにぎりとお茶を買い、公園ベンチで朝食。



午前8時半
 支庁にて打合せ。
 景観条例だの環境配慮指針だの新任の担当から説教のように聞かされる。
 散々聞かされた後「前回来た時にも同じことを聞きましたが、○○○だけ言うことが違いましたけど…。」と嫌味交じりにポツリ発言。

 本来この発言はNGだが、昨晩のカメのお陰で少々強気モードとなってしまった・・・失敗。
 弊社でやった他の仕事を例に出し、考え方などこちらから教えてあげたが、どこまで理解してくれたか。



午前11時半
 打合せ終了。

 会社に電話できていなかったので急いで連絡。電話中、昨晩のカメ店長とバッタリ!店長もビックリという感じ。やはり「今晩も来いよ!」という意味か・・・。



正午
 宿に戻り、午後の準備と着替え。
 今日はかなり暑い。



午後12時半
 昼ご飯を忘れていたので、急いで外に出る。
 外階段を降りると、宿のオーナーが日陰で涼んでいた。ここのオーナーはおばあちゃんとその娘らしい。植物のことやメジロが島唐辛子を餌としていること、おばあちゃんの若かりし頃に、ご主人とグアム行きの飛行機で出会ったこと等々…気付くと13時となり慌てて食事をするところを探す。

            



午後1時10分
 打合せ場所近くの食堂に駆け込む。
 日替り丼が海鮮丼だったので、それを頼む。直ぐに出てきて食したが、六本木の寿司屋の海鮮丼の方が遥かに美味かったし安かった。「二度と来るか!」といいたくなったが、午前中の二の舞になると言い留まる。

 カメを食べて、性格まで変わるのかと恐ろしくなる。



午後1時20分
 村役場の直ぐ近くに浜辺があるので、多少の遠回りをし、浜辺から会社に電話をする。電話から波音を聞かせうらやましがらせる・・・このような悪戯心は自制せねばスタッフのやる気をそぐと反省する。

          



午後1時半
 役場にて打合せ。
 世界遺産という言葉を連発され、監理業務の重要性を改めて感じる。とにかくこの世界遺産を目指す島に必要とされ、それに応えるべく生きている事に喜びを感じる。
 
 ちょっと熱くなり過ぎるのも、カメのせいかもしれない。いったいどうしたのだろうか…と首をかしげトカゲと目が合う。



午後3時
 約束していた別件の調査に協力するため現地へ。
 ここでは何故か、一言発する度に感謝される印象あり。そんな私は神様じゃないといいたい。

 もしかしたら本当にこの島で2件目の仕事となってしまうかも・・・。



午後4時
 母島の住宅に関する相談。
 あまり詳しくは書けないが、問題点を投げかけられ5秒もかからずに解決策をヒラメク!

 こんなに完璧な建築家は、そういないだろうと嬉しくなる(ニヤリと自己満足)。



午後4時半
 再び支庁へ。
 午前中に打合せをした方々との再打合せだったので、午前の失態を取り替えそうと「腰を低く」と念じる。再会すると、相手方も腰が低く丁重なもてなしに驚く。

 相手方が上手なのかそれとも私の後ろに何かが憑いているのか・・・。



午後5時半
 宿の前庭のベンチにて会社に連絡。

          



午後6時
 書類整理しながら、夜は“あそこ”に行かねばならないのか迷う。



午後7時
 小さな繁華街を彷徨う。



午後7時半
 やはり昨晩お邪魔した店を選択する。
 入店すると昨晩、私が如何に印象を与えたのかが明白となる歓迎を受ける。これは良くないと思いながら、何でこうなってしまったか言い訳を考える。

 今夜もまた、焼酎を一升瓶で頼んでしまった。店の「思う壺」だと感じながらも、それに委ねた発言をしている自分に気付く。

 枝豆と焼酎で時を過ごしている。野菜を頼もうと従業員に相談。



午後8時過ぎ
 何故か従業員から話をされ、その対応に酔っている暇も無い。
 一級建築士が珍しいのか、質問攻めに会う。



午後8時半過ぎ
 一人の店員が、以前港区某社で受付嬢だったと話す。
 信じたくも無いが、信じたとして話は続く。せっかくの宴が台無しである。



午後9時
 その女性が自分の友人で建築家がいると言いだし、名前も言うが私は不知。もう勘弁してくれよといいたくなる。



午後10時
 店を出る。
 今日こそは店長と顔を会わさぬようにと思うが、まず無理な話。店の外で「明日も…」と言われると断れないのが私の短所。
 昼もやっていると聞くと「では明日は昼から!」とリップサービス。



午後10時半
 宿に戻り、メールをチェックしながら、自分の不甲斐なさにイライラする。

 そういえば、今日は2升目のボトルをキープして帰ってきてしまったと、飲み過ぎに反省。つまらない話を聞かせたあの店員のせいだと思いながら・・・。

 内地から、興味本位で父島へ来た若者も多かろう。しかし、そのような者とはここで話をしていても何の価値も面白みもない・・・反省。
 正体がバレた以上、黙っていると話かけられるので、誰と話したいかを見極め、自ら話しかけないと時間の無駄となる。

 早く寝たほうがましと思う自分が情けなく感じる。



午後11時
 外はコウモリの鳴き声と満天の星空ではあるが、明日一日を満喫する為に今宵は早く寝ようと誓った。

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