第1日目 9月4日(金)



9時
竹芝桟橋着。

昨日は夜遅くまでバタバタで、仕事を残して渡航する感あり。
加えて昨晩はお通夜に出席したが友人に挨拶もせず、とんぼ返りで帰社した罪悪感もあり。
渡航準備の時間がなく、買い置きしておいた食料を忘れてしまった。

桟橋で同様の食料を購入し、ため息をつく。
財布を覗くと思っていたよりも福沢諭吉が少ない。
今回は節約せねばならないのかとソロバンを弾く。



9時10分
フィリピン沖で台風12号が発生し、小笠原諸島に向かっており、
行きは大丈夫だが、帰りは日程変更の可能性有りとアナウンス。

この忙しい中、どうしてくれるのよと思いながら、
自然の猛威にはかなわんことを感じる。



9時30分
今回は指定席から乗船とアナウンス。

さっそうと乗り込み、着替えてコンセントのある特等席をキープ。
昨晩メールしておいたメーカーから返信確認。
仕事をする準備は整った。



10時
出航。

前回の出張日記最終日に現れた方も乗船してきた。
向こうもサングラス越しにこちらを見ている様子。
島の掟があるなら早く教えてくださいと言いかけ、留まる。



12時50分
気付くとこんな時間であった。

私の周囲は中年のオヤジ共が集い雑誌や新聞を読んでいて、かなり静かである。
少しの距離をおいてカップラーメンを立ち食いする若者は、
その中にいる私を同化したオヤジ集団と思って見ているのではないかと不安になる。
しかしこのオヤジに囲まれた環境のお陰で仕事もはかどった。
電波圏外との境界なので、急いでメール送信。
窓の外を見ると薄っすらと島を発見、大島か・・・。



13時
少々船が揺れだした。

腹が鳴るが昼抜きとする。
この揺れにも慣れねばと思いながら、仕事を再開する。
外は眩しく、船の周囲を飛び回る鳥たちをうらやましく思う。



13時半
気付くと周囲のオヤジ共は立ち去り、その代わりに女性に囲まれていた。
おそらくオヤジ共はこの揺れに耐えられず、横になっているのであろう。

周囲の連中は、元気にカップラーメンをススル。
こっちは腹ペコなのを我慢しているのに・・・と思いながらも目を合わすまいと努める。
この状況で話しかけられたらたまったもんじゃない。
目の前で弁当をバクバク食べ、気持ち悪くなり退席していった。
ニヤリとしてしまう自分を今は許せる。



14時
揺れがかなりヒドイ。
横になることとする。



16時
だんだん揺れ幅が増してくる。
気象庁が発表した天気予想図が張り出される。
7日の15時に再接近の模様。

7日の10時からプレゼンをするのに大丈夫か・・・。

            



18時
これから更に揺れが酷くなるとアナウンス。
船内で騒ぐ者はいない、エンジン音と揺れきしむ音の合唱。



20時
いい加減、寝すぎで腰が痛い。

船内をフラツクも真っ直ぐに歩ける状況ではない。
一周だけしてまた横になる。

そういえば先日、他の船で行方不明者が出たと聞いた。
夜一人で甲板を歩き誤って落ちても、誰にも気付かれない状況はこの船も一緒。

今夜は天候も悪く、危険を感じ外には出ないようにする。



23時
消灯のアナウンス。



24時
寝ていても力が入る為か肩が痛い。



26時
動けない苦痛から寝ることもできず、ちょっと今回の渡航はシンドイ。

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