第2日目 10月15日(木)



7時
起床。

外は雲っているが、時折見せる太陽光のシャワーが美しい。

     



7時半
乗船人数が少ないからか、空調が非常に冷たく感じる。
風邪をひかぬよう気をつけねば。

顔を洗い、鏡を見ると、また少し太った気がする。
タバコをやめたからか、
電動自転車に頼る生活をしているからか、
酒を飲みすぎているからか、
良くこれで恥ずかしくもなく人前に出られるモノだ・・・。



9時
外に出ると小笠原諸島の最北端が見えていた。

聟島列島。
水平線にポツリと現れ、それを見つけられた瞬間は5度目の渡航でも感動する。


このような事を記した、大学の卒業論文を懐かしく思い出す。



10時
父島列島が見えてきた。
海と空、その間の水平線のほんの一部が人間の住める陸地である。

今日はカツオドリが出迎えてくれないようだ。

     



11時
上陸準備にかかる。
     



11時30分
何時ものようにチチジマタクシーがお出迎え。
今回は乗客が少ないからか、声掛けに元気がないように感じる。

     

父島上陸。

     

     



11時40分
現地の方のお出迎え挨拶。


簡単なスケジュールを打合せし、宿であるガジュマルへ。
相変わらずハンプティダンプティ風貌の宿のお母さん。

「何時も通りね」と会話を交わし、
また何時もの部屋に荷物を運ぶ。



12時
メールをチェックし、会社へ連絡。
電話の後、大量受信されているメールに返信。

おにぎりを食べながらにしようと買い物へ行こうとすると、突然の雨。
靴を履いたら傘がスタンバイされていた。

「お借りします!」と言って外に出て、
10mも歩かぬうちに雨は止んだ。



13時
メールを確認しながらおにぎりをホオバリ、
内地に帰ってからのスケジュールが埋まっていく。

14時からの現場打合せ準備を始める。



13時半
遠回りしながらと思い、少し早いが宿を出る。
ショートカットトンネルを通り、海岸で海を眺める。

     

透き通る海はコンクリートで港を作られ、
そこに生息していた珊瑚たちは白く生命を絶っている。
小さなカニは私を警戒し、逃げ隠れを繰り返す。

     

「ゴメン・・・」とつぶやき、目を遠くにすると熱帯魚の小魚たち。
魚が浮いているように見えるのを驚くのは、人間くらいだろう。

     

人間のいない海はどこもこれくらい澄んだ海なわけで、
魚の殆どはこのような綺麗な海に生息しているのだろう。

これだけ澄んでいれば、空気に触れているのと大差ないと錯覚する。
ダイバーの気持ちが少し分かったかな・・・。

     

携帯の時計を見ると14時を過ぎていた。
急いで現場へと何時もなら思うのだが、今日は遅刻してもいいやと思っている。



14時10分
現場着。

何の為かと思う書類をチェックし、
何の書類が足りないだの、
あそこの部分の写真を出せだと指示をする。

現場を回り、何時ものように指摘事項をまとめる。



16時半
施工会社の事務所へ移動し追加書類の確認。

島内2件目の、仕事の施工会社が決まったと連絡あり。



17時
事務所に現場作業員が戻ってきて騒がしくなっている。

でもその会話はどこか温かみのある会話であり、
親分と彼についていくと決めた人々との主従関係が垣間見れた。



17時半
その親分と「また飲みに行こう」ということになり、
「19時に何時もの店で・・・」と別れる。

帰り道「送ります」と言われるが、
「それが原因で遅刻されると困るから・・・」とジョークを言って断る。

さほど遠くない帰り道。



18時
フラフラして帰ったので思ったより時間がかかってしまった。


庭で宿の方々が井戸端会議。
「おかえりなさい」と声をかけられ、会釈だけして部屋に入る。

今日はクーラーを付けぬようにしようと窓を開ける。

井戸端会議の声を盗み聞きしながら、
私の電話の声も盗み聞きさせる。
昔は窓を開ければ人の声が聞こえたのに、
今、都会では車の音しか聞こえなくなった。

猫の声を忘れていたが・・・あいつら元気にしてるか。



18時半
一通りのメールやり取りを終え、会社に連絡。
今日の仕事内容の確認と、明日のスケジュールをプロジェクト毎に確認。



19時
「さて、そろそろ出ますか!」という独り言と共にニヤリとしてしまった。



19時10分
何時ものような歓迎振りに、照れくささを感じる。
今日は入店後直ぐにカメ店長が挨拶。

「髪切ったでしょう。パーマかけたの?」と。
天然だと説明するのに多少の笑いあり。


実はあっという間に24時を過ぎてしまい、
店には私とカメ店長とその友人しかいなくなっていた。
男3人での話は尽きず、
野球の試合にてカメ店長がエラーした事や、
他の友人にイタズラ電話をしたり、
羽田空港が24時間営業になったら海外へ行こうという話にもなった。


「海外」にいる人が海外というので笑ってしまい、
少年の頃にタイムスリップしたような感覚であった。


偶然にもカメ店長の友人が家を建てたいと相談してきて、
私は自論を熱く語ってしまった。

二人は目が点になっていたが、一度島でこの話をしたいと思っていた。
変わり者と思われたかもしれないが、この内容が口コミでどう広がるか楽しみにしたい。


少しすっきりした感もあり、口笛を吹きながら宿へ戻る。



24時半
テーブルの上に置手紙。
“鍵を閉めて電気も消すように”と英語で。

階段を上がり、ベッドへ横たわり、そのまま眠ってしまった。

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