第4日目 10月17日(土)



7時
起床。

少し疲れが取れた気がする。
それにしても昨晩はよく飲んだ。
ボトルを2回は頼んだから焼酎を2升は飲んでいる。



9時
何時もどおりに朝食まで。
部屋に戻り、メールのチェック。
仕事仲間から夜中に送られたメールを着信する。

今日は渡航中最も重要な日。
今日一日頑張ろうと身支度を整える。



9時半
少し早いが打合せ場所へ向かう。

途中の寄り道は何時もどおりで、
海と空と白浜が眩しく目を開けていられないほど。

     

     



9時40分
フラフラしていると面白い植物を発見。
スケール感がまったく異なる植物だ。
写真を撮るが、おそらく実物を見ないと伝わらないだろう。

面白い樹木もあった。
枝の上に小枝が伸び、そこに葉が付いている。
よって下から見ると、枝が丸見えだ。

葉が光を奪い合っているのか、枝が光を遮るためかは不知だが、
そこに魂を感じる。

     

           



10時
道草しているとあっという間に打合せ時刻。
急いで行くもやはり揃っていない。

皆私と同じように道草をしているのか。



11時
打合せ終了。

2件目の仕事の住民説明であったが、上手くいって良かった。
この手の業務に関しては慣れたものである。

今回の図面に関しても、
施主やゼネコンから感謝された。
心地よいひと時であった。
あくまで設計者として当たり前の仕事をしているだけなのだが・・・。



11時半
現地での設計説明。
改めて図面の正確性をほめられる。

照れくさい。



12時半
次の打合せは13時半からなのに、非常に中途半端な時間だ。

ショートカットトンネル+急ぎ足で、スーパーへ。
おにぎりを一つ+お茶を買い、そのまま歩きながら食事をする。



13時
頼まれていた電話をするのに、現地の電話帳を手にする。
見ると薄っぺらく、直ぐに探すことができた。

都心の電話帳は開く気がしないが、この電話帳は面白い。
殆ど知っている場所のような感覚。



13時半
緊張感のある打合せの開始。
一番気を遣うべき人から気を遣われ、申し訳ない気分。

いろいろあったが打合せは上手く終わる事ができた。

           

           



15時半
現場確認の検査。



17時半
かなりの時間がかかったが、無事終了。



18時
建設会社との打合せ。
一つひとつ丁寧に指示するもどれくらいわかってくれたか。



18時半
ここからが私の本当の目的。
私の住宅論実現の為の相談。

今日しかないから勝負と思い、少々熱くプレゼン。
建築家とはこんなものである。
自分の建てたいモノに対しての貪欲さは忘れてはいけない。

いろんな理由をつけて、「どうしても親分にしかできないでしょ」と語る。
言い訳と思われようが関係ない。
この建築を建てるために全力を尽くす。

田中はまだこんな未熟な建築家である。



19時
目が点になっているのは百も承知で語り続ける。

父島での可能性、父島で実現したい理由。



19時半
少しのヒントを頂戴し、明日、樹木の調査をしようということになる。

どう思われているか気にしている余裕はない。



20時
通常私の携帯番号は教えないが、明日どうしてもと思い番号を伝えて送ってもらう。



20時半
会社に連絡し、あれこれのやり取りの後、何時もの店へ向かう。
遅くなったので遠回りはせず。



20時40分
小雨が降っていたので小走りで入店。
最初に頼んだツナサラダが丼に大盛りでやってきた。

女性店員がカメ店長のサービスという。
お礼を言おうと目をやるが、無視される。



22時
今日もあっという間に時が過ぎ、ツナサラダで腹一杯になったこともあり、
カメ店長に生ビールを差し出す。

女性店員には私からと言うなと告げたが、そこは無言の大人会話である。

「誰から?」なんて大声で言っていたが、数分後には私と飲みだした。



新米の女性店員が私の会社近くのテレビ会社で働いていたという話もあり、
カメ店長に名刺を渡す。
「そういうの嫌いなんだよなぁ・・・」と言われたが、
私も立場を隠していたかったが、そろそろバレソウだしバレル前に・・・と。

カメ店長、「初めて人に渡す」と言いながら、奥から持ってきた名刺を私に渡してくれる。

女性店員は初めての行為に驚く。
ちょうどその頃、一度帰った新米の店員が戻ってきて私の隣に座る。


そこから話は何時ものように盛り上がり、
カメ店長の家が八広にあるという話では「現在私は八広に現場がある」話になり、
更に新たな東京タワーの必要性、数年後に田中の事務所のある六本木に行ったら・・・等々、
話は尽きず。


「12月にまた来る」と伝えても、もう一杯と進められる。
24時を過ぎたところで会計をし、24時半に店を出る。



24時半
どこまで記してよいのか分からず、ただ、楽しいひと時を過ごせた事に感謝である。

女性店員は私を色気のない男と思っているだろうが、しゃぁない。



24時40分
雨の中、宿に戻る。

何時ものように置手紙。
“Mr.Tanaka Yoroshiku ! ”と・・・。


気持ちよくベッドに横になりながら、
明日帰るというスケジュール帳を抹殺したい自分がいることを認識する。
明日は仕事的には休みだが、
建築家としての大一番になるかもしれない日である。

興奮して眠れないのか、
アルコールが足りないのか不知だが、今日は眠れそうに無い。

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