第3日目 2月19日(金)




7時
起床。

お隣さんのイビキがうるさく、気持ちよく目覚められなかった。
シャワーを浴びてから朝食。
朝食は宿から少し離れた食堂い依頼していると聞く。
オーナーの奥様に連れられて移動。

この宿は若い子が多く訪れるからか、壁のあちらこちらに張り紙がある。
扉は閉めろだの靴はここで脱げだの、
気持ちは分かるが、ここでA型気質は似合わない。



7時半
朝食を得る食堂。
席に着くが、強引に喉を通した感じだ。



7時45分
宿へ帰る前にほんの少し寄り道をして、
今回の渡航で契約をする現場へ足を運ぶ。

行くと親分の親分が作業服+ヘルメットで見回りをしていた。
こういう一面もあるのかと少々感心していると、
当然、話しかけられ素人ではない口調で、語尾だけ敬語。

彼の部下が会話に入ってきたので、隙を見て脱出。



8時15分
宿に戻りメールチェック。
この時間は迷惑メールしかなかった。



8時30分
打ち合わせ現場はいつも遠回りする浜辺に面しているので、
曇り空ではあるが写真を一枚。

現場にて施工会社へ指示事項を伝え支庁へ移動。

   



9時
施主との打ち合わせ。

契約書などの書類やり取りがあり、
午前中に訂正しないと今回の船で間に合わないと笑顔で脅される。

その他、設計打ち合わせは慣れたもので円滑に終える。



10時
現場から連絡あり。
現地にて質疑応答。

その後、親分の会社で、材料試験に立ち会う。



11時
宿にて書類の訂正。
データはあるが、これをどこで出力するかが問題。



11時15分
実は小笠原の昼休みは11時半から13時。
親分の会社までは走っても間に合わない。

残り15分でお願いできるところは観光協会くらいかと走る。



11時20分
窓口で断られる。

2回頼んだが断られる。

3回目は少しだけ大きな声でお願いすると、
後ろから上司が来てくれた。
理由を話すと特別にと了解してくれた。

時間がないので丁重な礼は伝えられなかったが、支庁へ走る。

途中、あの店の女性店員が道路工事の旗振りをしていたが、
笑顔だけで通り過ぎる。
今晩、笑われるであろう。



11時25分
汗だくになって担当者の前に立つ。

「どうしたの?」という顔をされたが、こちらは「必死だよ〜」という顔。
ホチキスと朱肉を借りて書類作成終了。

間に合って良かった。



11時30分
現場へ戻るともう誰もいなかった。

昼飯でも探すかと歩くが、閑散としたメインストリート。
店も開けているところがほとんどなく、スーパーの弁当もほとんどない。


   

   

仕方なく、余分に買っておいたカップラーメンを食す。
ここまできてカップラーメンかと思うが、
道路越しのバルコニーで食べるカップ麺は、美味かった。



13時
散策ついでに住宅の施主の奥様のアクセサリー店を覗く。
やはり昼休みは開いていない、外から眺める。



13時15分
何気に今回の渡航は面白さがなく、
この日記を記していてもキレもなにもあったもんじゃない。

何かを改善せねばと思うが、
宿の奥様から誘われた「さよならパーティ」も断ってしまった。



13時30分
現場へ。

今回の宿の良さは現場の一つが目の前であること。

バルコニーのテーブルは私の書斎となる。
行き来には1分もかからない。

       



14時半
親分の子分とやり取りで、
敏速かつ柔軟に対応してくれるので嬉しく思う。
次の現場へも車で送迎してくれるという。

ただ、これが今回のキレのなさを象徴している。
車で現場から現場へというのは人と動物と植物との出会いを削いでしまう。

腰の痛みがなければ歩ける距離なのだが、明日は歩けるよう腰が良くなればと願う。



15時
次の現場着。

疲れたなぁ・・・と思いながら、視察を終える。

   

   



16時
宿まで送ってもらってしまった。

宿へ戻ると、デスクでメールチェック。
これから支庁に行かねばならないのだが、
宿の方々は私が仕事を終えて戻ってきたと思っている。

   

「お風呂入ってください。」というやさしい女性のコメントはありがたいが・・・。
何かが今までの宿と違うと感じている。

とりあえず、仕事は残しているが、散策に出て気分転換をしよう。



16時半
外出、とりあえずフラフラしようと思う。

奈良の白鹿さんへのお礼に、父島産物を送るよう農協へ。



16時40分
17時に書類を取りに来いといわれた支庁へ・・・少々時間前だが。

担当者と目が合うと、笑顔で書類を渡してくれた。
こんな小さな島で、走って書類を持ってくる馬鹿は私くらいだろう。

その印象が強いのか、「もう覚えたよ!」と言われたような笑み。



16時50分
宿に戻って仕事をせねばならないのだが、荷物を置いて再度外出。



17時
薄暗く、一羽の鳥が私につきまとうのは見慣れた光景。

浜辺に座り持参した本を読む。
風がページをめくりたがる。
本を読むなということか。

ならば・・・と歩き始めるも、この季節は寂しい限り。
歩き続けると自衛隊の立ち入り禁止看板。
看板越しにニラム白ユニフォーム。

これはこれはと引き返す。

風も強く、波音も大きく、珍しく肌寒い。
しゃぁない・・・と宿へ。



18時
残した仕事をしていると、観光客が騒ぎ出す。

ダイバー仲間になったらしく、かなり男女が盛り上がっている。
ミミセン代わりにテレビを付ける。

また織田君が泣いていた。
この子は泣き顔しかみたことがない。



19時40分
くだらないテレビを消して少し散歩に出る。

仕事は片付いたが、何故かまだ酒を飲む気分ではない。



20時
適当に歩いて会社にも連絡したりとした後、何時もの店に入った。
忙しそうで適当な挨拶しかできず、私は一人で飲み続けた。

何か今回はオカシイ渡航である。
そう思いながら、店員に気を遣わせまいと思う気持ちもあり、
適当な会話はしたのだが、どうもしっくりこない。
この理由は帰るまでに分るのだろうか。

己の心に汚れた何かがあるのかもしれない。
1年以上通った父島は、「おごれるもの久しからず」と言いたいのか。

   



22時
カウンターに常連さんが来たところで、会計を頼む。

昨晩からの酒の量は1升にも達しない。
私には珍しいアルコール摂取量だ。
ほとんど食べないで飲むので、会計は2000円程度。

夏目漱石を2人渡し、「釣りはいらないからアイスでも買って。」と言うと、
カメ店長が心配そうに私に近寄る。

何が理由か分からなかったから、適当にゴマカシテ帰った。



22時半
「明日は来れない。」と告げたので、カメ店長が玄関を出てもついてきた。
「また3月に来るから。」と言ったのだが、
私の対応で変に思われることがあったのか。



22時40分
宿に到着。

もうお隣さんはイビキを楽しんでいた。
この疲労はお前のせいだとイタズラしてやろうかと思ったが、
それも疲れるので、寝ることにした。



24時
静かに消灯となる。

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