第4日目 2月20日(土)




7時
起床。

ベッドで30分間時計とニラメッコをしてから起きた。
部屋の外には観光客がダイビング等、クルーザーに乗る準備でうるさい。
・・・というか私のような客の方が迷惑だろうと申し訳なく思う。



7時15分
直ぐに朝食をとりに食堂へ歩く。
「短パンで寒いでしょう。」と声をかけられ、会釈をした。



7時20分
食堂には建設土木作業員ばかりだった。
飯場のようで大阪府警の現場時代を思い出した。



7時45分
ゆっくりと朝食を済ませ、宿に戻りシャワーを浴びて身支度と整える。

部屋に戻るとメモあり。
親分の子分が来訪されて電話が欲しいと。



8時半
メールチェック。
今日も迷惑メール以外はなかった。



9時
現場へ歩く。



10時
宿に戻ると手際よく報告書を持参してくれた。
昼まで宿のバルコニーで事務仕事。



11時半
今日もカップラーメンというのは嫌なので、
売り切れる前に弁当を買いに行こうと席を立つ。

目の前に宿で働く女の子がいたので、何処の弁当が上手いのか聞いてみた。
2回目の渡航で上手くハメラレタ店を最初に勧められた。
まさかこいつまで・・・と笑顔で怪しんでいたら、
昨晩あの店で教えてもらった弁当屋を口にした。

山の上の現場の途中にある弁当屋であるが、
二人から勧められたらやはり美味いのだろうと急いで向かう。



11時40分
いつも通るショートカットトンネルは工事のため全面通行止め。
海沿いを歩くが、2月は肌寒い。

   

   



11時50分
到着。

少し外れにある有名店なので、
私のようなヨソモノが訪れると、ジロジロ見られる。

弁当は残り10もないくらいだった。
その中で迷っているのは私くらいで、後に並ぶ人々がイラついているので、
一番近くにあったチキンカツ丼を選択。



12時10分
宿に戻り、女の子に礼をいい、弁当を食べた。

味は美味しいのだろうが、この弁当で735円は田中プライスではない。



13時
住宅の施主から電話が来る事になっているが、
その前に食後の散歩。

よく見ると珍しい花ばかりで、思わずカメラを取り出す。

   

   

   

あの店の店員が旗振り、今日は二人で。

   



13時30分
携帯がなり、奥様のお店の前で待ち合わせ。



13時35分
店の前で初対面の奥様と息子さん。
この家族の為に、建築家として人生の一部を捧げる決意をする。

車に乗り込み現地へ。

錆だらけの軽自動車で、後ろにはサーフボード。
2速ギアで強引に坂道を登るも「勘弁してくれよ」とエンジン音。



13時40分
小さな繁華街から少し離れた山の中腹。
舗装された道路はまだない。

草をかき分け小道を進み、ここが敷地だと手を広げる。
海も空も大地も美しい。

こんなところに建てさせてもらって宜しいのか・・・。
幸い設計期間はあと1年。



14時
近くに造成された住宅群があるのでとその見学を車内から。

地染めの工場を見学し、これを住宅内に組み込みたい等々・・・
話しながら店の前に戻るのはあっという間であった。



14時30分
奥様の店を見学していると、その地染めTシャツが置いてあり、
「これをください。」というと、来年の3月まで売ってはならないと言われ、
持って帰るようにと差し出された。



15時
申し訳ないという気持ちはあったが、
これを手に右脳が活発に動き出したのを自ら感じた。

「3月にまた来ますので。」と挨拶を交わし、宿へ向かう。



15時半
宿へ戻ると「さよならパーティ」の準備。

部屋へ入り、今日の話しをメモしていると、
外から声がし、「3時のおやつをどうぞ」と。

戸を開けると、カンパチの刺身とみりん干し。
ご主人が釣ってきたから「宜しければ・・・」と言われ、
「贅沢なおやつですね」とありがたく頂戴する。

今回の渡航で、初めて美味い物を食べた気がした。
でも今日の夜は仕事仲間と飲む約束をしており、
強引に勧められたおかわりを、「夕飯食えなくなるぞ」と力ずくで阻止。

   



16時
事務仕事を終え、今日は土曜日だという言い訳と共に外に出て散策。

父島の2月は肌寒い。

   

   

   

   



16時半
シロワニのアジト。
「出て来い、出て来い!」と念じていると、
知らぬ人から声をかけられた。

誰だっけなぁ・・・と脳みそをグルグルかき回してみたものの、
誰だか分らないまま会話を終える。

帰りに「宿まで乗せて行ってあげようか」とまで言われたが丁重にお断り。
酒の席で会った人か、現場で会った工事の関係者か。



16時40分
海洋センターの看板に迷子猫のチラシ。
こいつらこの前、日向ぼっこしてた奴らじゃないか。
何やってんのよと指を指して笑ってやりたかった。

   



17時
波音を聞きながら文章を書いていたら、
ある光景に目が止まった。

2匹の兄弟のような犬が飼い主とフリスビー。
一匹は優秀で華麗にエアキャッチ。
もう一匹はあともう少しで取れそうなのに、一度も取れない。
優秀な犬は飼い主の周りを回り、飼い主のご機嫌取りが上手。
取れない犬は子供にちょっかいを出してキャーと言われたり、
優秀な犬の邪魔をして飼い主から怒られる。

私は後者の方が断然好きだ。
あまり怒られるようであれば、連れて帰ってやろうか。
そもそも犬は人間が押さえつけるものではない。



18時
こんな光景を見ていたら、すっかり暗くなり、
文章を書いていたつもりが、ゴミを増やしただけだった。

宿に戻ると「お別れパーティ」は始まっていた。
本当に申し訳ないと思う・・・こんなビジネスマンの来る宿ではなかった。

宿の方々も私に気を遣うが、その行為がまた申し訳なく思う。
「早く出て行きますから」と言ったのだが、待ち合わせは20時。

先に店に行って飲むかと静かに宿を出る。



18時半
宿を出る。

今日はいつもと違う店だが、前回も訪れたちょっと高級な店。
待ち合わせをするも相手は訪れず、店長としゃべるとこの席に、
TOKIOの山口達也が座ったという。

幼い頃から中学の陸上部まで彼と一緒だったというと店中に広まり、
大盛り上がりの火付け役となってしまった。

店長も「今夜は飲むぞ」とアクセルをフカス。



20時
飲み相手が到着した頃には、かなりの盛り上がりで、
遅刻した事が恥ずかしそうであった。



21時
店長を連れ出す為に、隣の兄弟店へ移動。
そこに泥酔した知り合いがいたが、構わず騒ぐ。



21時15分
「さすがにまずいだろう・・・」と店を移動。
店長が店の店員も連れてきた。
カラオケ付きの飲み屋。

楽しい時を過ごす。



25時
おそらく島に唯一ある、女性が接客する店の店員集団が入店。
待ち合わせをしていただろう若い男の子集団と一緒に騒ぎ出す。
もう限界と店を出る。

若い子を避けるようになるのは年齢のせいか。



25時半
宿に戻り、床に就く。

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