第4日目 2月20日(日)





8時
起床、寝坊した。

階段を降りるとハンプティさんに笑われた。
「急ぎの用事がないなら、先に風呂に入ってください」と。
「今日は休みだろうと思って起こさなかった」と。



9時30分
時間は違うものの、いつもと同じリズムで食事まで終える。



10時
現場へ向かう。

途中やはり道草。
海岸を歩くと、丸い物体がフワフワ寄って来た。
ウミガメだった。
夏の産卵にしか見られないと思って不思議であったが、
どうやら子供のようで、水産センターから脱走したか・・・。

まさかアイツか(以前の出張日記ご参照ください)?
のんびりゆったり泳ぎ、たまに頭を出すとプカっと呼吸する。
不思議な場面に遭遇した。

   

振り返ると屋根の上で鳥が歌っていた。
いろいろなリズムで歌い、感心して聞いている私に自慢げであった。

   

島の子供たちは、川に入り、橋の下を駆け回り遊ぶ。
子供たちに遊具はいらない。
自分たちで考えて遊ぶ光景を嬉しく思った。
見ていると挨拶までされてしまった。

これが本当の教育だろう。

   

   

   



11時
現場に到着し、現地写真などを撮っていると、
またあの鳥がついてきた。
「いろいろなメロディが他にもまだあるんだよ」と言っている。

この鳥と会話ができるのは、私の特技になるかもしれない。

   



12時
現場から宿に戻ろうと歩いていると、
やはり鳥の気配を感じて数度立ち止まった。

   

   

海岸沿いを歩くと、鳥が手摺にとまった。
実はこの鳥が手摺にとまる瞬間に少し足を滑らせ、
バランスを崩した。

   

1mくらいの距離でそれを見たので、私は吹き出してしまった。
彼は私を驚かそうとしたのかもしれないが、
私に笑われプライドを傷つけてしまったようだ。

ゴメンゴメンと言いながらその先を歩くと、
また私の目の前の手摺にとまった。
今度は上手くいったようで自慢げに背筋を伸ばす。

   

少し驚いたフリもしてやった事もあり、機嫌が良さそうだ。
私の口笛の伴奏で歌いだした。
自分の頭がオカシクなりそうで途中で止めた。


私が歩いて去ろうとすると、「何で帰るのか?」と訴える。
手摺が無くなっても、トラジマの車止めにとまり私を追走する。
振り返ると動きを止め、歩きだして振り返ると少し距離を詰めて止まる。
ダルマサンガコロンダをしている。

   

この移動をどのようにしているかというと、
車止めよりも下で海面よりも上の空間を飛んで
少しずつ私に近づいている。
要は私を驚かすように低空飛行を繰り返し、
隠れながら近寄っているのである。

少し早く振り返ると慌てて車止めにとまろうとし、
足を滑らせて海に落ちそうになり、バタバタとしてバランスをキープ。
それを見てまた吹き出してしまった。
すぐさま「ゴメン・・・」と謝ったのだが、
次の瞬間、猛ダッシュで私の足元に駆け寄ってきた。

   

「悪かったよ、ゴメン」と謝ると、
私の進行方向に1mほど進み、歌声を聴かせてくれた。
「ありがとう、また来るよ」と伝えると、
飛び立っていった。

実に不思議な経験であった。



13時
不思議な体験をしてしまって、気持ちが高揚し、
食事をする気にならなかった。

浜へ行って読書でもしようと閑散としたメイン通りを歩く。
数名に声をかけられ挨拶はしたが、頭の中はカメと鳥。



13時30分
読書をしていると、
遠泳を終えてびしょ濡れの知人に声をかけられる。

私が昨晩遅くまで飲んだことを知っていた。
3軒行って、それぞれでボトルを頼んで、
キープしなかったので、“まぁ、それだけ飲んでいる”という事で、
飲んだ相手は具合が悪くて寝ていると聞く。

「まぁ、たまには・・・」ということでご勘弁ください。

   



14時
キングサイズのハエが、私と共に日光浴をしていた。
裸足になった私の足の10センチ横に陣取り、
太陽を見ながら手足をコスっていた。

オヤジっぽさがにじみ出て、「やめろよ」と足で払うと、
またすぐそこに戻り、その繰り返しを5回やって諦めた。

ここは俺様の特等席だといいたいのだろう。
ハエと話はしなくてもよいだろうと放っておいた。

         

         

         

         



15時
曇っていた天気も時折晴れ間を覗かせ、
そう思うとポツポツきたりと、
読書に適さぬ環境となったのでハエに別れを告げ散策。

数枚花の写真を撮って、気持ちを落ち着かせるフリをした。

   

   

   



15時30分
宿に戻る。

明日の打ち合わせは朝一番から。
その準備は完璧にせねばならない。
何しろ、明日の午後には船に乗らねばならない。



19時
お誘いの電話。
こんな時間まで仕事をしてしまった。



19時10分
待ち合わせ場所へ。
小宴会の始まり。



22時
店員を連れて2軒目へ。
島の人間に囲まれて、楽しく飲んでしまった。



24時
宿に戻る。
明日の朝一番の委員会資料を確認して床に就く。

今日は不思議な一日であった。

                                 第4日目終了 第5日目へ続く

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